高校生のインターシップ
2017 年 11 月 15 日 | 学校長ブログ
11月15日(水)から3日間、県立大宮工業高等学校の2年生4名が、「総合的な学習の時間」の一環のインターンシップとして、本校にお見えになります。
建築科の生徒3名と電気科の生徒1名が、コックコートに着替えてまずは概要説明。高校で学んでいる学習とは大きく異なる調理師科の体験ということでやや緊張気味ですが、いつものように大きな声で「よろしくお願いいたします」で、授業が開始されました。
初日の午前はイタリアンで、メニューは「ボンゴレ・ビアンコ」「カプレーゼ」「オニオン・ブレッド」です。
本校の学生に混じって、やや後ろから指導者の説明を聞きます。「ボンゴレと言うとアサリのことと思うかも知れないが、『貝』全般のことを意味する」「タマネギは薄き切らないと時間がかかる」などの説明を受けて、学生と同様にしっかりとレシピにメモっていました。
そして、いよいよ調理の開始。指導者の指導を受けながら、パン生地をしっかり捏ねます。だんだん手さばきも上手になって行きます。
茹で上がったパスタと塩抜きしたアサリをオリーブオイルで炒めます。先輩の手さばきを真似ながら、重たいフライパンをあおる姿も板についてきました。
学生たちにとっても、教えることによって自分の理解も深まるものです。いつもは指導者の指導を受けながらの実習も、今日ばかりは先生気分で実習に取り組みました。
そして、できた食材を盛り付けます。料理は見た目によって美味しさも変わるものです。「しっかりと美しく盛り付けましょう」の指導を受けながら、完成していきました。
さて、いよいよ試食です。学生と並んで、談笑しながら今日のできばえを確認しています。
「思ったよりも美味しい」「やや塩加減が足りないかな」「先輩の作ったものは何でこんなに美味しいのですか」など、それぞれの成果を評価し合ういつもの試食の雰囲気を感じてもらいました。
試食後は大切な片付け。しっかりと洗って、元あった場所に綺麗にしまっています。そうです。調理前よりも綺麗に片付けることが、次につながるのです。
インターンシップは、午後は和食の実習で、翌日以降は食分野全般や栄養学等の講義についても体験します。
今日来た高校生は、学校で勉強していることと大きく異なる分野での体験でした。もしかしらた「楽しそうだから」「食べられるから」で選んだのかもしれません。
しかし、調理は自分のためではなく、あくまでも食べていただく方のためのものです。味も見た目も美味しく食べていただくことが最大の目的です。華やかで楽しそうに見える調理の裏側には、食べていただく方の気持ちに沿い、食材の特性を最大限に生かすこととともに、何よりも衛生面に対する最大限の気遣いが不可欠になります。
インターシップは、単に働くことの体験のみならず、それぞれの仕事の持つ役割を理解するとともに、どの仕事であっても多くの人が関わっていること、さらに表からは見えない部分のほうが多いことを体感することに大きな意味があります。それは、将来異なる職業生活に進んだ場合であっても、必ずや生かされる体験となります。
専門学校での体験ではありますが、今回の高校生も高校での学習だけでは学び得ない部分を実感できたのではないでしょうか。3日後には、大きな経験とそこから学んだ多くのことを持って、高校に帰って行ってください。そして、この経験をこれからの高校の学習でも生かしてください。
本校では、学生たちが学んでいる「食への追求やこだわり」について、今回のようにいつでも体験していただくことができます。
そしてそのことが、学生たちにとっても大きな学習の機会となりました。
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