埼玉ベルエポック製菓調理専門学校は、2023年4月より埼玉福祉保育医療専門学校と統合し、
【総合専門学校】として埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校に生まれ変わります。
2017 年 10 月 6 日 | 学校長ブログ
本校では、学生生活の総決算として、各学科とも「卒業制作」に取り組みます。
10月6日(金)、調理師科2年生が卒業制作の授業を行っておりました。
今年度のテーマは、「日本のよさ」をメインテーマに「おもてなしの心」を表現した料理で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックにちなんだ五輪の5つの色である「青」「黄」「黒」「緑」「赤」の色合いを使用したものとしております。
それぞれ5~6人の班で、それぞれにメニューを考え、日本のよさやおもてなしの心、色合いなどに意見を出し合いながら工夫しておりました。
メインの食材だけではなく、付けあわせや食器にも工夫して、五輪を表現していました。
ひととおり制作も終わり、各班ごとに完成した料理を指導者のもとに持ち寄り、それぞれのコンセプトや意図に関するプレゼンテーションを行いました。
和食をメインに、魚の煮付けや魚の出し汁を利用した茶漬けに取り組む班や、お肉のソテーやパスタ、リゾットなどの西洋料理に取り組む班。
西洋料理でも、和のテイストを活用した味付けを行うなど、工夫された料理を一生懸命プレゼンしておりました。
ただし、制作を始めたばかりですので、完成まではまだ時間がかかります。
「ソースはこのような味付けを考えています」「全体に大葉を利用して味付けをします」「このような食べ方も想定しています」など、制作途中でもしっかりと完成をイメージした説明がなされました。
そして、もちろん指導者による味のチェックも行われております。
料理は、味や素材はもちろん、見た目や匂い、食器やレイアウトなども大きな要素となります。また、お金をかければ良いというものでもありません。
今回の卒業制作も、材料費とそれを飲食店で提供する際の価格も、あらかじめ設定しております。
本校で様々に学び、体験したことが、この卒業制作で結実していきます。その先には、実際の飲食業界の現場が待っております。
今日のプレゼンと味の確認をもとに、持っている技術をいかんなく発揮しながら、さらなる工夫を施してください。その取り組みは、必ずや調理師としての現場で生かされるものとなります。
完成がますます楽しみになりました。